ご挨拶GREETINGS

幹事挨拶

この度、第55回山形腎不全研究会を開催することになりました。

現在、私たちを取り巻く透析医療の環境は大きな転換期を迎えています。透析患者数は緩やかな減少傾向に転じる一方、高齢化はさらに深刻化しています。また、新たなガイドラインが相次いで改訂されるなか、診療報酬は据え置きという極めて厳しい現実もあります。このような、現場の負担が増大する状況下にあっても、私たちは目の前の患者さんに誠実に向き合い続けています。

だからこそ、今回のテーマを「持続可能な透析医療」といたしました。

本当の意味での持続可能性を達成するには、二つの側面が必要不可欠です。 一つは、患者さんの視点です。高齢化や身体機能の変化が進んでも、その人らしい生活を支え続けられる透析医療であること。 もう一つは、医療者の視点です。人手不足や経営的な制約のなかでも、スタッフが誇りとやりがいを持って働き続けられる環境であること。 この両方が成り立ってはじめて、地域の透析医療は10年後、20年後も機能し続けることができます。

本研究会では、最新の知見を共有するにとどまらず、それぞれの現場が抱えるリアルな課題についても率直に語り合える場にしたいと考えています。一朝一夕には解決できない問いも多いですが、山形の仲間たちが一堂に会し、次世代への具体的な道筋を模索することに大きな意義があると信じています。

また、「持続可能」というテーマは、本研究会の運営自体にも当てはまります。今回から紙の抄録集を廃止し、デジタル配信に切り替えるなど、新たな試みにチャレンジいたします。移行期につきご不便をおかけする場面もあるかと存じますが、この研究会を次の世代へとつなげていくための不可避な一歩として、ご理解とご協力をいただけますと幸いです。

師走の山形で、透析医療の「これから」を熱く語り合いましょう。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第55回山形腎不全研究会
当番幹事
伊東 稔(医療法人社団清永会 矢吹病院 院長)

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